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Posted by おてもやん at

2008年01月08日

○○さんの特性票作成 その2



実際に、問題を解決する手法をご紹介します。
一覧票として、表記できないのが残念です。

以下の6項目に記入していきます。

 特性
    お母さんもしくは、周囲が困っている事。本人の悩みを記入する。
 対策
    特性に対する最終目標もしくは、当面の目標を記入する。
 努力内容
    今の本人が出来る範囲の努力内容を記入。
 本人の主観
    特性について、本人がどう考えているか?
 経過(○月○日まで)
    途中経過を記入する。
 クリア
    クリアできた日にちを記入する。

例1)

特性      時間の見積もりが弱い     
対策      本人が出来ると思う1.5倍を予定する。     
努力内容   時間を計る。     
本人の主観  努力(作業)が足りないので、終わらない
          (間に合わない)。邪魔が入る。   
経過(○月○日まで) 時計を時々気にするようになった    
クリア      2008.1.8.クリア


例2)

特性      急なスケジュールの変更で、
         頭の中が真っ白(パニック)。       
対策      再度、組み立てる時間を与える。    
努力内容   組み直しの時間の短縮。
         パニックの回避。     
本人の主観  スケジュールの変更が無ければ、
         パニックにはならない。     
経過(○月○日まで) 自分で「ちょっと時間をちょうだい」と言えるようになった。
クリア      未だ出来ない→対策・努力内容の見直しへ


このようにして、一覧票に作成するとわかりやすいですよ。
特性を元に票を作成する場合、一度にたくさん作成しない
・・・・見ただけでうんざりするから・・・
ただ、多少項目がないと、一項目だと、多動の場合退屈する可能性がある

皆さんのご家庭でもご活用ください。
結果報告もお待ちしています。   
 

 七草,どんどや,ADHD,ADD,アスペルガー  


Posted by 矢野美枝 at 20:28Comments(2)子育てへの想い

2008年01月07日

○○さんの特性票作成 その1

中学1年の当該者と一緒に作成した『特性票』を紹介します。
この特性票は、指導者が一方的に作成するのではなく
当該者と共に作成する事が有効であるようです。

この子は、病名なし・注意欠陥障害の傾向にあり、時には、
強い子だわりに固執する
ようです。

親御さんが近頃の『学習意欲の低下、無気力感』を心配され相談を受けました。

〈主訴〉
 学習意欲の低下、無気力感(親御さんの心配)

〈効果的指示の出し方〉
  1.まず今やっていることをやめさせる。
  2.注目させる。
  3.近づいて、穏やかに。
  4.具体的かつ簡潔に。

〈特性のまとめ〉
人が当たり前に出来ることや、感覚がわからず、2〜3段階先の『想像』を『事実』として捉える。
                           ↓
                   アンバランスに受容が必要。
                           ↓
                  本人に合わせた指示が必要。
                           ↓
  【目標】本人がアンバランスを受容し、自分で対処できるようになる。

〈周囲に理解していただきたいこと〉
 *わざとやっているのではない。
   (わからない・うっかり・わかってもできない) 
 *どんなに意識しても忘れる。
   (発言・どこに置いたか・約束など) 
 *「人にやられて嫌なことは、人にやらない」と教えない。
    →受け取り方が人と違うので。
 *『こだわり』『言い訳』は、本人の安定剤のようなもの。
    →これが出たら『不安の証拠』。
 *見捨てられ感が根底にある。

〈この子のすばらしい事〉
 *二次元(平面)のものを三次元(立体)化することが出来る。
 *数量を頭の中で組み立てられる。
 *人のとる行動の2〜3つ先の予想が出来る。
 *やさしく思いやりが有る。
 *お母さんを大切にしてくれる。信じてくれる。頼りにしてくれる。
 *お母さんの体を心配してくれる。
 *家族の役に立とうとしてくれる。
 *自分の知っている人たちを悪者扱いにしない。
 *人のために役に立ちたいと思っている。
   (そのような仕事がしたい。)

次回は、子のこの「特性」「対策」「努力内容」「本人の主観」などを具体的に作成したものをご紹介いたします。  


Posted by 矢野美枝 at 21:34Comments(2)子育てへの想い

2008年01月06日

発達障害

発達障害とは、全般的な知的発育に遅れはない。
特にIQが、一定以上の場合は、高機能発達障害と呼ばれている。

しかし・・・

 ♪聞く、話す、読む、書く、計算するなどの特定の能力の習得と使用が困難
 ♪他人との意思疎通がうまくできない
 ♪授業中にじっとしていられないなど衝動的な行動


などの育てる上で、家庭内での指導方法に困る場面が多くあるのだ。
これらは、中枢神経系に何らかの機能障害があると推定されているが、医学的に十分解明されていない。

現在は、2次的障害(例えば、不登校、学習の遅れ、暴力、ニートなど)が、無ければ、病院でもほとんど取り上げてもらえない状況にある。しかし、親としては、2次的障害が起こる前に、指導や支援をしたいのだ。

この障害は、一人ひとりの個性(特性)が強いために、一般的指導や支援が行われにくい。
しかし、これは、チャンス!!
一人一人に合わせた支援が出来れば、他にない素晴しい個性を発揮できるのだ。

エジソンだって、トム・クルーズだって、発達障害なのだ。
名まえを残している多くの研究者が、この障害であったといわれるほど多い。
親として、名を残すような、大きな研究者と成ってほしいと望んでいるわけではない。
普通に、自立した社会人として、周囲の人たちと仲良く・楽しく生きていってほしいのだ。

今の社会が、彼らのチャンス。
個性が必要な時代になったからだ。
もともと、個性は強いものを持っている。
あとは、ソーシャルスキル(生きる力)をつけるだけ


さあ!!頑張ろう。
これから、ソーシャルスキルをつけるための数々の指導法を紹介していこう!

勿論、親として試した様々指導方法や苦労話をコメントしていただき、一緒に研究していこう。まだ、確固たる指導法が確立していない分野なのだから・・・。


このような事で、困っていませんか?病名は不要です。
自立した社会人として、楽しい人生を歩むために、個性を良い方向へ伸ばしていきましょう!

*言葉が遅い気がする
*発音の誤りがある(「おかあさん」が「おたあたん」になるなど)
*どもっているようだ
*コミュニケーションがうまくとれない
*集団になじめないようだ
*他児とのトラブルが多い
*落ちついて人の話が聞けないことが多い
*聞きわけがないなど、育てにくい感じがする
*不器用でお絵描きなどしたがらない
*文字がなかなか覚えられず、練習しても身に付きにくい
*音読が苦手で読みたがらない
*計算の手順がなかなか覚えられず、混乱してしまうことが多い
*その場の状況や、人の気持ちなどが把握できないことが多い
  


Posted by 矢野美枝 at 10:46Comments(2)子育てへの想い

2008年01月04日

発達障害

最近、発達障害という言葉をよく耳にするようになりました。

私は、4・5年前から興味を持ち、昨年は、ADHD指導者認定を受けました。
勉強を進めていくと、障害という名まえが付いたこの病名を不思議に思います。

現在進んでいるDNA解析によると、将来、『もともとすい臓が悪くなりやすいDNAを持っていますね』
なんて医者に言われる時代が来るかもしれません。
もともと悪くなりそうならば、それも持って生まれた障害??

新年にお寺におまいりに行くと、「新々みちしるべー菩薩シリーズー」という本が販売されていました。
本年の道しるべに・・・と読んでいくと、大変興味深い言葉がたくさんありました。

知性の面からのほんとう・真理を追究する面は「学問」であり真理の追究
感情の面からのほんとう・真理を追究する面は「芸術」でありの追究
意思の面からのほんとう・真理を追究する面は「倫理・道徳」でありの追究


今まで、多くの人が追求し賛美したのは、知性・・・つまり学問の追究だったのではないでしょうか?
発達障害の子は、感情・・・つまり芸術にすぐれ、美を追究しているのではないかと?
もしくは、意思・・・つまり倫理・道徳にすぐれ、心優しく、善を追究しているのではないでしょうか?

ただ、自立した社会人として組織の中で生きるためのコミュニケーションは、個々にあわせての訓練が必要かもしれません。
これは、学問を追究する人々も同様ですかね・・・。

ちょっとした手助けで、社会で才能を発揮できる発達障害を支援していこうと思います。  


Posted by 矢野美枝 at 23:54Comments(1)子育てへの想い