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Posted by おてもやん at

2008年01月07日

○○さんの特性票作成 その1

中学1年の当該者と一緒に作成した『特性票』を紹介します。
この特性票は、指導者が一方的に作成するのではなく
当該者と共に作成する事が有効であるようです。

この子は、病名なし・注意欠陥障害の傾向にあり、時には、
強い子だわりに固執する
ようです。

親御さんが近頃の『学習意欲の低下、無気力感』を心配され相談を受けました。

〈主訴〉
 学習意欲の低下、無気力感(親御さんの心配)

〈効果的指示の出し方〉
  1.まず今やっていることをやめさせる。
  2.注目させる。
  3.近づいて、穏やかに。
  4.具体的かつ簡潔に。

〈特性のまとめ〉
人が当たり前に出来ることや、感覚がわからず、2〜3段階先の『想像』を『事実』として捉える。
                           ↓
                   アンバランスに受容が必要。
                           ↓
                  本人に合わせた指示が必要。
                           ↓
  【目標】本人がアンバランスを受容し、自分で対処できるようになる。

〈周囲に理解していただきたいこと〉
 *わざとやっているのではない。
   (わからない・うっかり・わかってもできない) 
 *どんなに意識しても忘れる。
   (発言・どこに置いたか・約束など) 
 *「人にやられて嫌なことは、人にやらない」と教えない。
    →受け取り方が人と違うので。
 *『こだわり』『言い訳』は、本人の安定剤のようなもの。
    →これが出たら『不安の証拠』。
 *見捨てられ感が根底にある。

〈この子のすばらしい事〉
 *二次元(平面)のものを三次元(立体)化することが出来る。
 *数量を頭の中で組み立てられる。
 *人のとる行動の2〜3つ先の予想が出来る。
 *やさしく思いやりが有る。
 *お母さんを大切にしてくれる。信じてくれる。頼りにしてくれる。
 *お母さんの体を心配してくれる。
 *家族の役に立とうとしてくれる。
 *自分の知っている人たちを悪者扱いにしない。
 *人のために役に立ちたいと思っている。
   (そのような仕事がしたい。)

次回は、子のこの「特性」「対策」「努力内容」「本人の主観」などを具体的に作成したものをご紹介いたします。  


Posted by 矢野美枝 at 21:34Comments(2)子育てへの想い